2018年12月に、駒場東大前にあったNo.12 Galleryにて行った、大学の同級生と行った2人展です。

Diff’rent Strokes for Diff’rent Folksというのは、1980年代に関東圏以外で放送されていた「アーノルド坊やは人気者」というアメリカの大人気ホームドラマの英語タイトルでした。
(もっと遡れば、1967年にAlvin Cash feat. The Registers名義で発売された同名の曲もあるようなのですが)

日本語訳にすると『十人十色』となるのですが、
このドラマは、白人の大富豪家族に、黒人の幼い兄弟が養子で入りドタバタ劇を繰り広げるホームドラマで、当時、肌の色から来る差別が社会問題として今よりも(今も表現を変えて残っていることを散見しますが)大きくあった時代の背景などともリンクしたホームドラマでした。

この展示は、そういった当時の時代背景とは無自覚に、日本で放送されていたものを観ていた小学生の自分自身が、その頃から自分の中で培っているであろうアメリカのムードを、新しい空想のキャラクターを作るというテーマから炙り出してみようという試みでした。

DIYっぽさや、一見するとコンセプトが前に立たないよくわからない緩いキャラクターなど、自分自身が培っている(好んでいる)感覚を見つけ出す作業だったのかなと、今は感じています。

PAINTING : OTANIJUN
SCULPTURE : KENGO AOKI